広告 03.ファンダメンタル編

四季報の株主欄の見方は?株主の構成割合を売買に活かす方法

何となく四季報には大株主の情報が載っているのを見たことがあると頭に浮かぶ方が多いと思いますが、実際に株主情報や株主構成割合をどのように活用したらいいのだろうか、また活用するメリットはあるのだろうか。と思いながら調べられていらっしゃるのではないでしょうか。

 

四季報の株主欄を見てみると、ここには大株主と株主構成が掲載されていますね。

四季報の株主欄は、こちらの図の⑦だと考えて本記事を読んでいただければと思います。

(出典:四季報より)

 

本記事では、「大株主」「株主構成」にどんな内容が掲載されていて、どのように活用していけばよいのかをまとめました。

1.四季報の株主欄は「大株主」「株主構成」の2構成

まずは、四季報の株主欄の場所を確認しておきましょう。

こちらの図は四季報CD-ROMですが、四季報の書籍版も同じ場所にありますね。
証券コードや会社名の左側のボックスにある【株主】の部分が株主欄です。

 

 

次に株主欄は大きく2つに分かれます。
1つめは経営陣等の個人の名前や証券会社、金融機関、信託口座、持株会などが記載されている「大株主欄」です。
2つめはすべての企業で共通ですが< >でくくられた、<外国>などの表記がある部分が「株主構成欄」です。

この2つの欄について詳しく確認していきましょう。

2. 株保有者数も掲載されている

今回の記事で利用している日本電産の四季報データでは【株主】の横に「 [単] 」と「53,879名」と「<20.9>」という3つの情報があります。

「 [単] 」 : この会社の株を所有している人という意味 ※グループ上場など連結対象はない
「53,879名」 : 日本電産の株を購入している方が53,879名
「<20.9>」 : このデータは20年9月時点の情報 ※前回発行された有価証券報告書の日付であることが多い

 

日本電産の株は数いる投資家の中でとても多くの方が持っていそうですが、人数に直すと53,000名にしかならないんですね。

日々の売買の出来高とは違う観点で見ると、終値ベースで持っている方は毎日おおよそこのくらいだと想定して取引していくのがいいですね。

3. 大株主欄は大株主トップ10が掲載されている

四季報には次の図のように大株主のトップ10が掲載されています。多くの会社は年度決算と中間決算の有価証券報告書で大株主情報を掲載しています。

その情報のトップ10を引っ張ってきたものがこの大株主のトップ10の情報になります。
大株主がどんなメンバーなのか、経営者・役員・創業者・銀行・投資信託・機関投資家などのどのメンバーがどの程度の株を占めているかによってその株の性質が異なってきますね。

日本電産の場合、永守さんが約8%の4,947万株を保有しいることが分かります。株価の終値を掛ければ自社株における財産額もわかりますね。

 

 

2021年度中間決算の有価証券報告書の情報が掲載されていますね。
誤差の範囲内で異なる部分があるかもしれないですが、ここの情報が四季報に記載されています。

 

4. 株主構成欄には4つの項目がある

大株主欄の下に記載されているのが株主構成です。

外国人持株比率、浮動株、特定株などは個別で名前を聞いたり本で読んだことがあると思いますが、実際の数値はこちらで確認することができます。
全ての企業がこちらのずのように同じ配置で記載されています。

株主構成の割合は、四季報独自の考え方で集計した結果が掲載されています。

4-1. <外国>は外国人持株比率

外国人持株比率を一言でいうと「発行株数のうち、外国人投資家がどの程度の株式を保有しているか」という文字そのままの内容になります。
外国人投資家とは、外国籍の法人(金融機関・機関投資家・企業など)・個人の総称をいいます。

外国人持株比率が高いということは、海外の投資家や海外の金融機関等が会社を評価して購入しているため、わざわざ日本企業の株を購入している理由を探りたいところですね。ご自身がアメリカの株を購入したり、シンガポールの株を購入する場合には、そもそも言語の壁や情報量の壁がある中でしっかり調べて購入しますよね。

また、外国人持株比率が高くても金融機関や企業が購入している場合には、売買がほぼなく特定株に近いような位置づけになる可能性がありますので、四季報の前号や前々号と比較して変化率を見ていくことも大切ですね。

外国人持株比率についてはこちらに詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

4-2. <投信>は投資信託持株比率

投資信託持株比率を一言でいうと「発行株数のうち、投資信託にどの程度組み入れられているか」という文字そのままの内容になります。

投資信託持株比率が高いということは、投資信託を組んでいる証券会社や金融機関などが、株価が上昇する可能性が高いと判断して組み込んでいることになります。何らかの裏付けがあっての組み込みのはずであり、投資信託なので短期ではなく長期で上昇することを見込んで組み込んでいるはずですよね。

有名な投資信託にどの銘柄が組み込まれているのかチェックすることがあると思いますが、逆に個別銘柄の投資信託持株比率を見て買われている割合を確認することも大切になります。

投資信託持株比率についてはこちらに詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

4-3. <浮動株>は浮動株比率

浮動株比率を一言でいうと「発行株数のうち、安定した株主に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式数が占める割合」という内容になります。

浮動株比率が高いと多くの個人投資家など日ごろから株式を売買している方が保有している割合が高いことになりますので、流動性が高い一方でボラティリティの大きい動きをせず、比較的安定した動きをする傾向になあります。
一方で、浮動株比率が低いと流動性が少ないためちょっとした売買で大きく価格が変動する可能性があります。

浮動株比率についてはこちらに詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

4-4. <特定株>は特定株比率

特定株比率を一言でいうと「創業者・経営者・役員・金融機関・グループ会社など安定株主が保有している株で、市場に流通する可能性が低い株式数が占める割合」という内容になります。
ただし、四季報では「大株主の10位までと役員持株(役員持株会も含みます)および自己株式の単純合計を特定株」としていて、東証が発表している特定株とは数値が異なります。

特定株が多い企業・少ない企業はともに浮動株の多い・少ないの反対の動きをします。

特定株比率についてはこちらに詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

5. 浮動株と変動株を足しても100%にならない

浮動株と特定株の説明を確認すると、理論的には浮動株比率と特定株比率の合計が100%になりますね。

しかし、多くの企業は四季報の株主構成欄を見ると、浮動株比率と特定株比率を足しても100%になりません。

これは特定株の四季報の定義を確認すると正しい値というより条件に合った数値を足し合わせて計算した結果を数値として使っているからだとわかります。
おおよその特定株をつかむのと、浮動株比率が低い銘柄には要注意して取引をしていくことがよいですね。

さいごに

四季報の株主欄は大きく「大株主」「株主構成」の2つに分かれていることがお分かりいただけたかと思います。

同時に大株主欄は「大株主トップ10」が、株主構成欄は「外国人持株比率」「投資信託持株比率」「浮動株比率」「特定株比率」が記載されています。

今まで、これらの数値を見ずに投資ていたというケースも多いと思いますが、大株主が誰でなぜ購入しているのか、構成比率から誰が株を購入しているのか、流動性の高い株なのか、等を意識することで企業の見方が変わってくると思います。

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