広告 02.テクニカル編

寄り天とは?株で寄り天が起こる理由とだまし買いを避ける3つの方法

株式投資をしていると「寄り天に気をつけろ」「寄り天にやられた」など「寄り天(よりてん)」という言葉を聞くことがあり、これはどんなこと何だろうと調べられていると思います。

 

株の用語はたくさんあって覚えるのが大変ですよね。

「寄り天」は今後も身近になることはありますし、新高値ブレイク投資など株を高い位置で購入する場合などには出会う確率も上がりますので、覚えておいた方が良い内容ですね。

 

本記事では寄り天が起こる理由と寄り天を避けるための方法についてご説明していきます。

 

1. 寄り天とは「その日の寄り付きの株価が一番高いこと」

寄り天とは「寄り天上」とも呼ばれます。

染ま日の取引開始の最初の売買を「寄付き(よりつき)」といいますが、その寄付きの価格(始値)がその日の高値(天井)の場合に「寄り天」といいます。

 

具体的に寄り天について、チャートを確認していきましょう。

こちらの図の赤枠の日ですが、朝イチの株価が高くて、そのあと下がっていき、少しだけ戻して終わったというローソク足をしていますね。

上ひげの無い下ひげの陰線です。

 

寄り天の日足

 

では、上記の赤枠のローソク足である下ひげの陰線について、同日の株価の動きを15分足で見ていきましょう。

最初の9時~9時15分のローソク足の始値が高値になっていることが分かります。

表示されている範囲が同日の9時~15時までのローソク足ですので、寄付き(9時)が一番高い、つまり天井であったことが分かりますね。

 

寄り天の15分足

 

一つ目の図の日足チャートで寄り天のローソク足をみると、前日の終値から大きなギャップアップで始まって窓を開けての寄り天ではなく、前日から少し高く始まって下げていったという感じですね。

 

寄り天にも、大きなギャップアップ後に大陰線に近い下げをする場合と、前日から少し上がったまたは同額からスタートして下げていく場合とありますね。

 

2. 株で寄り天が起こる理由

株で寄り天が起こるケースとしては、主に次の5つの理由からです。

共通して言えることは寄付きは買い圧力の方が強かったが、そのあと何らかの理由で売り圧力が強くなり、その日の最後まで売り圧力の方が強かった。ということです。

 

ポイント

(1)寄付きに通常より多くの買い注文が入ったが続かず、売りに押された

(2)悪材料や材料難で買い手より売り手の方が増えてしまった

(3)日経平均等の指数の暴落に合わせ売りが加速した

(4)株価がある程度上がったので、保有していた株の利益確定売りが進んだ

(5)この銘柄がこれ以上は上がらないと思った投資家が多かった

 

 

3. 株で寄り天によるだまし買いを避ける3つの方法

寄り天が発生する主な理由は2章でお分かりいただけたと思いますが、寄り天をさけるための3つの方法を確認しておきましょう。

 

寄り天は次の状況を満たすものになっていますので、これらの状況にならないような銘柄選びが必要ですね。

①「寄付きまでは買い圧力の方が高い=買い期待値の方が高い」

②「寄り付き直後から値が下げる」

③そのまま高値を更新できない

 

3-1. 信用倍率が高い(信用買い残が多い)銘柄を避ける

信用買いをしている投資家が多い銘柄は、「将来の売り圧力が強い」と言われますが、まさにその通りです。

信用買い残が多い場合、ちょっとしたネガティブ要素で一気に信用買い残として保有していた株の売却が始まります。

 

つまり、寄付きまでは一定の投資家の勢いで値を上げていても、売買が続かず下落の要素が見えてくると信用買いしている株を手放し始めます。そうなると売りが売りを呼んで売り圧力の方が強くなります。信用買いをしていて一気に手放すようなケース

 

信用倍率は、その銘柄の出来高の2~3日分に収まっている銘柄の購入がおススメです。

 

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3-2. PTSランキングで上位でも出来高が小さい銘柄は避ける

翌日の値動きに影響を与える強さがあるのがPTSランキングですね。

 

PTSで出来高が少ないけど、ある程度の株価が上がって「値上がり率ランキング」の上位にある場合、翌日の寄付きまで買いが優勢だと寄付きが高く始まるケースがあります。しかし、これがだましとなってそのあと売り圧力や利益確定売りに押されてしまうと寄り天になる確率が高くなります。

 

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3-3. 機関投資家が参入しない中小型株は需給を確認してから買う

中小型株と言われている銘柄の中で、特に時価総額が500億円以下の銘柄については、機関投資家が参入していない可能性が高い銘柄です。

 

こういった銘柄は個人投資家の集まりで売買されます。

よって、株価が上昇していくといずれファンダメンタル面で割安だったりしてもしっかりと調べている投資家や、資金を入れられる投資家が少ないことから、途中で株価が高いと思い始め買っているけど不安な投資家が増えてきて利益確定が始まると下落しやすくなります。

一方で、株価が下落している局面では損失を確定させずに保有を続けていたがこれ以上の下落に耐えられないと思うと、少しでも損失の少ないところで売りたいという心理が働きます。そうなると寄付きで上昇した際は売りたい人が増えてしまいます。

 

こういった銘柄は寄り天をつかまないように、寄り付いた後に上昇をしていく銘柄なのかどうかをしっかり確認することが大切ですね。

「出来高を伴って上昇する」「下落は出来高を伴わない」という状況が確認できれば上昇余力があると判断できますね。

 

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さいごに

「寄り天で高値をつかまされた」というような声を聴くことは珍しくありません。

 

少しでも安く買おうと寄付きで購入したものの、実はそこが天井であとは下落をしていくだけだったというような事態に巻き込まれないように注意しましょう。

どんな状況や心理の場合に寄り天になりやすいのかなど、市場の需給について想像しながら売買をしていきましょう。

特にこの銘柄は良いと思っても、バリュー銘柄で価格のボラが小さかったり、信用買いが多すぎて株価が上昇しないということもあり得ます。

 

私は新高値ブレイク投資をしていて、扱う銘柄が中小型株ですので、このような寄り天をつかまないように日々意識して株式投資をしています。

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▶「株式投資×IT活用」を考える兼業投資家
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