03.ファンダメンタル編

決算日はいつが多い?決算日と決算月を多い順に集計【一覧表あり】

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株式投資をしていると決算日や決算月が気になり始めますよね。そんなとき「決算日はいつが多いのだろうか」「決算月が多い順だとどんな順番だろうか」といった疑問を持たれると思います。

決算月は3月多く、決算日は3月31日が多そうだということは何となくイメージがつくと思いますが、2番目は?と聞かれるとはっきり回答ができないのではないでしょうか。

本記事では、決算日と決算月ごとに集計をして一覧にしました。会社数と割合も記載しましたので、ぜひご活用ください。

決算日と決算発表日の区別があいまいだと思われる場合には、先にこちらを確認することをおすすめします。

 

1. 決算日はいつが多い?予想通りダントツ3月31日!2位は?

決算日が多いのはダントツで3月31日です。全体の53.68%を占める2,248社になりますので、上場企業の半分以上、約6割は3月31日に決算日を迎えることになります

2位は12月31日ですが、426社で全体の11.16%ですので、3月31日がいかに多いかということですね。
ちなみに3位は2月末日で200社、5.22%となります。

決算月の多い順は、決算日の1位、2位、3位が示すとおり「3月」「12月」「2月」という結果になります。

それぞれの企業の決算月・決算日を調べる方法はこちら

 

2. "決算日"を多い順に並べた結果一覧と活用法

決算日を多い順に並べると39の日付に分かれました。
こちらのデータはEDINETを参考にしているのですが、「3月31日」と「3月末日」の表記がありこちらが同じことを表現しているのかどうかわからないため、今回は別で集計をしています。

集計表から、上位3日程で75%の決算日を迎えることが分かりますので、日本の上場企業の決算日がいかに集中しているかがわかります。

1位   3月31日 (58.63%)
2位 12月31日 (11.16%)
3位   2月末日   (5.22%)

決算日(実際には権利確定日)を知ることは、決算日をまたぐかどうかの判断に使われます。
優待や配当を出す会社の株を持っている場合には、その権利を取得すると売却する投資家が増えるため翌日以降の下げに注意が必要ですね。

また、決算日を把握した活用方法としては、一番は優待・配当狙いの投資です。
決算日は優待や配当をもらう方にとってはとても大切な日ですし、異なる決算日を知っていればより多くの優待や配当がもらえるチャンスがあるということでもあります。

決算日会社数割合
2021/3/31224858.63%
2021/12/3142811.16%
2月末日2005.22%
2021/9/301413.68%
2021/6/301213.16%
3月末日1193.10%
2021/5/31701.83%
12月末日661.72%
2021/8/31621.62%
2021/1/31501.30%
2021/11/30481.25%
2021/10/31451.17%
9月末日360.94%
2021/7/31340.89%
2021/4/30320.83%
6月末日190.50%
2021/3/20150.39%
7月末日110.29%
8月末日100.26%
2021/2/20100.26%
4月末日80.21%
11月末日70.18%
2021/2/2870.18%
10月末日60.16%
1月末日50.13%
5月末日50.13%
2021/5/2040.10%
2021/1/2030.08%
2021/5/1530.08%
2021/6/2030.08%
2021/9/2030.08%
2021/12/2030.08%
2021/3/1520.05%
2021/4/2020.05%
2021/7/2020.05%
2021/8/2020.05%
2021/11/2020.05%
2021/3/2510.03%
2021/10/2010.03%
総計3834100.00%

 

3. "決算月"を多い順に並べた結果一覧と活用法

決算月を多い順に並べると、1章でもコメントのとおり決算日から推測できるように「3月」「12月」「2月」という結果になります。

決算月だけで見ると1位の3月と2位の12月で全体の75%を占めることになります。

1位   3月 (62.21%)
2位 12月 (12.96%)
3位   2月   (5.66%)

決算月の活用方法としては、決算発表日の推測をする際に活用できます。
3月決算であれば、本決算の発表は5月、1Qであれば8月、2Qは11月、3Qは2月に発表されることがわかります。

決算発表のタイミングでは、決算発表内容によっては大きく株価が変動するため決算発表日を調べたり、決算発表資料や決算短信を見てその会社に大きな変化が起きていないかどうかをチェックします。
大きな変化=会社の成長であれば株価が上昇していく可能性が高いですのでチェックはとても大切です。

決算月会社数割合
3月238562.21%
12月49712.96%
2月2175.66%
9月1804.69%
6月1433.73%
5月822.14%
8月741.93%
1月581.51%
11月571.49%
10月521.36%
7月471.23%
4月421.10%
総計3834100.00%

 

4. 決算日・決算月を調べて株式投資に役立てる方法

2章・3章でも触れましたが、決算日や決算月を把握しておくと、次のような内容で活用することができます。

・配当や優待を活用した投資
・決算発表の時期の把握

決算日が同じ銘柄が多い場合には、どの銘柄へ投資しようか迷うことが多くなりますが、逆に少ないときには限定された中で銘柄を選定することになります。
逆に決算日が同じ企業が少ない月を確認しておくと、優待や配当狙いでの株の購入に資金が集中する可能性が高くなり、株価が上昇する可能性などにもつながります、

さいごに

決算日はいつが多いのか、決算月を多い順に並べるとどうなるのかについてご説明してきました。

テクニカル投資をしている方でも決算日を把握しておくことはとても大切ではないでしょうか。何となく3月・12月が多そうという推測ではなく本記事のように件数や割合を明確に出すことで、正しい情報として把握していただけたかと思います。

決算日は上位3日で約75%、決算月は上位2月で約75%であることも、あらためて数値で見ると驚きますね。

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▶「株式投資×IT活用」を考える兼業投資家
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