01.株式投資のはじめかた

小学生でも株はできる?小学生が口座を開設して株式投資を始める方法

子どもが小学生になったし、そろそろ株式投資用の口座を作っておけないかなぁ。とお考えではないでしょうか。

小学生が株の取り引きをおこなうケースは少ないのですが、次のような目的で株式投資をする場合には、口座が多い方がお得になりますので、小学生のお子さんの口座を作って株式投資ができないか調べたくなりますよね。
・IPO当選を狙った抽選申し込みのため
・株主優待をもらうため
・ジュニアNISA枠の活用

本記事では小学生が株をはじめることができる証券会社のご紹介と、株式投資をする際に疑問に思いがちな疑問点についてご紹介していきます。

1. 小学生でも株式投資はできる!

小学生でも株式投資はできます。すべての証券会社ではありませんが「未成年口座」というような、未成年者が開設できる口座を準備しています。

ご両親のいずれかが株式投資をしている必要がありますが、小学生の株式投資について調べていらっしゃるのですでに投資をされているかと思いますので安心ですね。
一般的には準備を進めていく中で15才以上か、15才未満かで取り扱いや必要書類が異なる場合がありますので、年齢面でも準備の際には注意して確認をしておきましょう。

ポイント

小学生ができる株式投資の主な種類】
・国内株式(現物)
・IPO、PO
・立会外分売
・外国株式
・投資信託   など

※口座開設後に別途申し込みで「ジュニアNISA」も可能に

注意ポイント

小学生ができない株式投資の主な種類】
・国内株式(信用)
・先物
・FX  など

2. 小学生が口座開設できるおすすめの証券会社5選

多くのネット系の証券会社では「未成年口座」を開設できますので、小学生が株式口座を開設することができます。

ご両親が作成している証券会社を選択されることが良いかと思いますが、こちらの案内を確認して必要により親子で新しい証券会社に口座を開設してみるのも良いですね。

2-1. SBI証券

証券会社の中で口座数が最も多いのがSBI証券です。コロナ禍で投資人口が増えて、さらに口座開設数が伸びています。
IPOの申し込みができて、外れてもチャレンジポイントというボーナスポイントを積み上げていける点がお得ですね。

小学生のお子さんは使わないと思いますが、ご両親が投資の際に使うツールとしてはパソコン用の「HyperSBI」、スマホ用の「SBI株」アプリは使い勝手も良く、情報量も多いのでSBI証券に口座を持っていることはメリットが大きいですね。

SBI証券のホームページの未成年口座のご案内です。

 

2-2. 楽天証券

SBI証券に次ぐ口座数の多さを持つのが楽天証券です。こちらもコロナ禍で投資人口が増えた影響を受けて口座開設数が増加していますね。
株式投資をすることで楽天ポイントも溜まるのでお得です。

こちらも小学生のお子さんは使わないと思いますが、ご両親が投資をの際に使うツールとしてはパソコン用の「MarketSpeed」「MarketSpeed2」、スマホ用の「iSPEED」アプリは使い勝手が良く、情報量が多いので楽天証券に口座を持っていることはメリットになりますね。

楽天証券のホームページの未成年口座のご案内です。

 

2-3. マネックス証券

3つめのご紹介はマネックス証券です。銘柄スカウターなど投資する銘柄についての情報が充実しています。

マネックス証券のホームページの未成年口座のご案内です。

 

2-4.SBIネオトレード証券

4つ目のご紹介はSBIネオトレード証券です。投資家の中でもあまりなじみがない証券会社かもしれません。

しかし、SBIグループですし最近はユーザー数の獲得のために様々なキャンペーンをしているためお得に口座開設ができます。
ただし、ジュニアNISA口座のみ開設可能である点は、他のおススメサイトより評価が下がりますね

SBIネオトレード証券のホームページの未成年口座のご案内です。

 

2-5. Paypay証券

さいごにご紹介するのはPaypay証券です。こちらも名前のとおり新しい証券会社になります。

こちらも最近はユーザー数の獲得のために様々なキャンペーンをしているためお得に口座開設ができます。

Paypay証券のホームページの未成年口座のご案内です。

 

3. 小学生が株を始める際の5つの注意点

小学生は未成年であり、投資の判断や証券口座の開設について正しい認識を持つことが難しいことからご両親または未成年後見人と言われる方が代理で行うことになります。この「ご両親または未成年後見人」のことを親権者といいます。

口座開設に向けての5つの注意点をまとめましたので、開設の前にひと通り目を通していただければと思います。

3-1. 親権者が総合口座をもっている

小学生のお子さんが証券口座を作成する場合、ご両親など親権者が作成しようとしている証券会社に総合口座を開設している必要があります。

はじめて利用する証券会社の場合には、ご両親などが親権者の方が先に総合口座を作成して、そのあとにお子さんの未成年口座の作成の手続きをします。親権者の方と小学生のお子さんが同時に開設したいとお考えになられると思いますが、親権者の方の口座ができてからお子さんの口座を作ることになりますので、同時に申し込みができません。

ちなみに、親権者が証券口座をもっていないといけない。ということですが、これはご両親のいずれかが持っていれば問題ありません。

3-2.親権者の同意書の提出が必要

お子さんが勝手に申し込みをしないようにするために、口座の開設には親権者の同意書が必要になります。

書類で提出する証券会社と、申し込み時に意向を確認するだけの証券会社など各社ごとにルールが異なります。

3-3.親権者と口座名義人の続柄を証明する書類の提出が必要

「家族全員が記載された住民票の写し(コピー可)」が必要になります。
発行から6ヶ月以内のもので、親子の「続柄」が記載されたもので「発行印」が必要になます。

証券会社によっては住民票ではなく戸籍謄本や戸籍抄本でもよいところがありますが、いずれも6ヶ月以内のもので発行印が必要になります。

3-4.入金はお子様名義の銀行口座からのみ可能

小学生のお子さんの証券口座を作った場合、お子さんの証券口座へご両親の口座から入金したいと思われると思いますが、お子さんの証券口座であってもお子さんご本人の口座からの入金しか認められていません。

楽天証券の場合、リアルタイム入金に限り親権者登録をしてある方の名義の口座からの入金ができるようです。

※家族間であっても、異なる名義の口座への資金の異動は「贈与税」の対象となります。
年間110万円以上のお金を移す場合には「贈与税の対象」となりますのでご注意ください。

3-5. 取引は親権者が行うこと

親権者はお子さんの財産を管理する義務があるため、取引は口座名義人である小学生のお子さんに代わって親権者が行うことになります。

4. 申し込みと注意点の確認フロー

楽天証券の未成年口座の申し込みフローが分かりやすいですね。

小学生に限らず未成年はこちらのフローとして紹介されています。
小学生のお子さんの場合には、親権者が口座を開設しているかどうかの判断程度ですが、イメージとして見ていただくにはわかりやすいと思います。

【確認の手順を読み替えておきましょう】
① お子さんは20歳未満か : 小学生なので「はい」
② お子さんは未婚か   : 小学生なので「はい」
③ 親権者は口座を開設しているか : 確認していただく

 

5. 小学生で株をはじめたあと中学生以降での変化点

小学生が株の取り引きをできるように口座を開設した場合、成長とともにどうなっていくのでしょうか。

中学生の間は小学生と同じ対応になります。

ただし、15歳を超えると未成年でも扱いが変わります。
15歳の誕生日を迎えるとお子さんご本人が投資をできるようになります。(原則は親権者)

また、その先20歳になって未成年ではなくなると、お子さんが自身の口座として引き継ぐことができます。

さいごに

小学生のお子さんは相場が開いている時間帯は小学校に通学していますのでトレーダーのように売り買いするイメージはないと思いますが、証券会社の口座を持っておくとよいこともありますよね。

ジュニアNISAのために開設する場合や、株主優待・IPOのために開設されることが多いと思いますが、ぜひ「未成年口座」のルールに沿って開設していただければと思います。

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