03.ファンダメンタル編

日経PERって何?日経平均のPERが調べられるサイトと活用方法

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株式投資をはじめてしばらくすると「日経平均のPER」という言葉を耳にして何だろうか?と思われているのではないでしょうか。

「日経平均」なのに「PER?」と疑問に思うと思います。
日経平均を構成している225銘柄の情報を活用して、通常の株価と同様にPERを計算したものが日経平均PERです。

普段は日経平均の価格を目にするものの、株の情報サイトでもあまり日経平均のPERというのは掲載されていないため目にしないですよね。
日経新聞の朝刊には掲載されていますので、購読されている方は目にされているかもしれないですね。

私も日経平均PERは日経平均が特段上昇した際に確認する程度でしたが、日経平均PERの考え方を知ってからは決算発表時期などにしっかりと確認をするようになりました。ぜひ活用方法までチェックをしていただければと思います。

1. 日経平均PERとは

日経平均PERとは、その名のとおり日経平均株価を利用して計算したPER(株価収益率)になります。

PERが高いとか・PERが低いという話題にもなりますが、日経平均PERを知ると次に耳にするのは日経平均のPER15倍前後が適正という話です。

PERの特性上、「株価が下がる」または「一株利益が増える」とPERの倍率が低くなります。
日経平均を構成している225銘柄の株価と利益の動向が反映された結果となるということですね。

日経平均PERが高くなり割高になったら調整、日経平均PERが下がったら割安になり購入などの大きなトレンドの把握に使えますね。

ポイント

PER=株価÷EPS

PER:株価収益率
EPS:一株利益

2. 日経平均PERを調べられる限定2サイト

日経平均PERのしくみを知る前に、先に日経平均PERを確認できるサイトを把握して実際に見てみましょう。

日経平均PERの値が確認できるサイトは、一般的目にする株の情報サイトではたった2サイトです
日経新聞のWebサイトと世界の株価の2サイトになります。

数多くないためこちらはブックマーク等をしておくと良いですね。

2-1. 日経新聞のWebサイト

日経新聞のWeb版サイトには「国内の株式指標」というページあり、こちらに日経平均PERが掲載されています

日経平均PERとは記載されておらず、「株価収益率(連結決算ベース)」と書かれたところに日経平均PERの数値があります。

このページには「日経平均PER」だけでなく、東証一部の時価総額や東証一部の配当利回りなど、様々なデータが日々掲載されていますので一緒に見ておくといいですね。

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2-2. 世界の株価のサイト

世界の株価のサイトには、日経平均に関わる各種情報が掲載されてるページがあり、そこに日経平均PERが掲載されています

このサイトは、日本だけでなく多くの国の株価動向や指数・為替などについての情報などがリアルタイムで掲載されるサイトです。

実際に見ていくときは「日経平均」のページ内の「★日経平均PER」にたどり着くと、図のように日経平均PERや日経平均EPSを知ることができます。
このサイト一つで知りことができる情報が非常に多いのでおすすめではありますが、日経平均PERについても毎日の変化をチェックすることができます。

また、日経平均PERと日経平均のチャートも見ることができる点は素晴らしいですね。

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3. 日経平均PERの推移

日経平均PERの推移をみていくと、冒頭でも触れましたが適正価格と言われている「15倍」前後を推移していることが分かります。

2020年の5月には日経平均PERが30倍を超えていますが、5月の決算発表後に20倍を切るところまで下がってきています。
日経平均PERの一株利益は、コロナの影響で2019年度の業績が利益ベースで減少したこと、2020年度の業績予想が下火であったこととから日経平均PERは20倍超を推移していました。

2021年度は比較的明るい決算予想を出している企業が出てきていることから、決算発表ピークの5月に向けて日経平均PERが大きく下げました。
日経平均PERを指標として数値ベースだけで見ると割安でチャンスとみなせる状況ですね。

また、この比較チャートを見ると、日経平均が下がっていないのに日経平均PERが下がった時期があります。
この時期については、企業の一株利益が増えたということになります。逆に日経平均が上がっていないのに日経平均PERが上がっているのは、利益が下がっているということですね。

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出典:世界の株価サイトより

 

4. 日経平均PERの計算方法(日経平均株価とEPS)

日経平均PERの計算方法については、日経平均の構成銘柄である225銘柄を取り扱うことから、ルールがしっかりと定められています

日経平均や日経平均PERは、「日経平均プロフィル ユーザーズ・ガイド」にて定められています。
日経平均プロフィルによると、日経平均PERは加重平均(普段目にする値)と、指数ベースの加重平均の2つがあります。

この2つの日経平均PERですが、用途に応じて使い分けているものの普段目にする機会が多いのは加重平均の数値になりますので、加重平均の日経平均PERを活用することが多くなりますね。

「日経平均プロフィル ユーザーズ・ガイド」はこちら

 

4-1. 加重平均で日経平均PERを求める

日経新聞や普段目にする「加重平均の日経平均PER」は、こちらの式で計算されます。

PER(加重平均)=時価総額合計÷予想利益合計

上記の式のとおり、時価総額を活用して計算するため、日経225の構成銘柄のうち時価総額が大きい企業の影響を受けやすくなります。

時価総額合計:日経平均構成銘柄の時価総額を単純に足した結果
予想利益合計:日経平均構成銘柄の今期の予想利益を単純に足した結果

本決算発表の多い5月は、今期利益から来期利益に代わるポイントですので、日経平均PERが変動しやすい時期です。
その他、3月決算企業が四半期発表をする8月、11月、2月にも変動する可能性があります。

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ちなみに、加重平均の日経平均PERへの影響が大きい時価総額の上位10社はこちらです。

順位コード名称時価総額(百万円)
17203トヨタ自動車(株)28,384,815
29984ソフトバンクグループ(株)14,813,472
36758ソニーグループ(株)13,140,232
46861(株)キーエンス12,758,675
59432日本電信電話(株)11,294,734
69983(株)ファーストリテイリング9,138,245
76098(株)リクルートホールディングス8,703,667
88306(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ8,616,418
99433KDDI(株)8,573,852
107974任天堂(株)8,241,163

時価総額ランキングの最新はこちら

 

4-2. 指数ベースで日経平均PERを求める

もう一つの計算方法である「指数ベースの日経平均PER」は、こちらで計算されます。

PER(指数ベース)=日経平均株価÷日経平均EPS(一株当たり当期純利益)(※1)
※1 日経平均EPS=Σ(予想1株利益×50÷みなし額面)÷除数

上記の式のとおり、日経平均株価を活用して計算するため、日経225の構成銘柄のうち株価の高い銘柄 (値がさ株) の影響を受けやすくなります。

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ちなみに、指数平均の日経平均PERへの影響が大きい値がさ株の上位10社はこちらです。
下のメモ欄に記載しましたが、日経平均の採用株価は調整が入りますので、額面ではない価格で計算されています。

こちらの表のみなし値と構成率を確認しましょう。ただし、日々変わりますので最新情報はリンク先から確認しましょう。

順位コード企業名現在値みなし値構成率
19983ファーストリテイリング85,36085,36010.96%
29984ソフトバンクグループ8,50851,0486.56%
38035東京エレクトロン45,64045,6405.86%
46954ファナック24,74524,7453.18%
59433KDDI3,67922,0742.83%
66367ダイキン工業20,70520,7052.66%
76857アドバンテスト9,35018,7002.40%
84063信越化学工業18,34018,3402.36%
92413エムスリー7,00816,8192.16%
104543テルモ3,99015,9602.05%

最新の値がさ株についてはこちらのリンクの「日経平均採用全銘柄 寄与度一覧」より

 

メモ

日経平均の寄与度において「各構成銘柄の採用株価」は「株価× (50円÷みなし額面) 」で求められます。
現在では廃止されていますが、以前は銘柄ごとに額面が異なっていたため調整をしていました。
そのときの名残りで現在の株価も旧50円額面に換算して、日経平均を算出しています。

5. 日経平均PERをみて投資への活かし方

日経平均PERには「加重平均」「指数ベース」の2つが存在していることをご紹介しましたが、日経新聞の朝刊に掲載されていることや2章でご紹介した2つのサイトをみても、「加重平均の日経平均PER」の値が記載されていることから、日経平均PERは加重平均の考え方と数値を日ごろから見ていくと良いかと思います。

5-1. 日経平均平均の上昇を投資家の期待値主導・業績主導を見極める

日経平均PERは日経平均の割安・割高感の判断に活用できますが、日経平均が上昇していく際に投資家の期待値で変動しているか、業績で変動しているかを確認することができます。

PER(加重平均)=時価総額合計÷予想利益合計

上記の式からすると、時価総額は投資家の期待値で変動、予想利益は企業の業績で変動となりますね

2021年の2月に日経平均30,000円を突破したのは、こちらのPERとEPSのグラフからすると、EPSの実績を伴って上昇したことが分かります。
つまり、投資家先行か、利益先行かで考えれば、利益先行で反応して上昇したことになりますね。

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出典:三井住友DSアセットマネジメントの資料より

2-2. 2021年5月に日経平均PERは13.94倍へ。業績主導?

コロナの影響がある中ですが、2021年5月には3月決算企業の本決算発表と2021年度の業績予想が発表されています。
この業績発表が反映されて日経平均EPSが急上昇し、日経平均PERは13.94倍まで下がりました。

2021年4月2日 日経平均EPS 1,311.11円 (日経平均 29,854円)

2021年5月19日 日経平均EPS 2,011.80円 (日経平均 28,044円)

日経平均PERからすると日経平均の28,000円はかなりの割安水準となりますね。

世間で言われている日経平均PERの15倍が適切だと置くと、日経平均は再び30,000円を超えてきてもよいと考えられますね

2,011.80円 × 15倍 = 30,178.5円

あくまで指標ベースのお話ですので、考え方を参考にしていただければと思います。

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出典:世界の株価サイトより

さいごに

日経平均PERをはじめて知った際には、よくわからないけど市場を大きくとらえる意味で活用しようと考えていました。

しかし、日経平均PERをざっくり見ていると日経平均株価から割安・割高を考えても同じような結果しか出てきませんでした。

本記事でお伝えしたように、日経平均PERがどのような構成になっているのかを知ると日経平均が株価の高い・安いだけでなく、業績からの割高・割安が見えてきますので、ぜひ決算発表時期などには全体をとらえる意味で確認することをおすすめします。

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