広告 02.テクニカル編

年初来高値は買いか?年初来高値の基準の再確認と投資への活用法

「年初来高値を更新」という文字を証券会社の記事や、株の情報サイトで見たときに「この銘柄は高くなったなぁ」と思ったり、「もっと早く買っておけばよかった」などと思いますよね

 

年初来高値の文字を見て、ふとこのようなことを考えて調べているところではないでしょうか。

「年初来高値ってどんな基準だっけ?」

「1月に付けた高値は全銘柄とも年初来高値?」

「年初来高値になった銘柄は高値掴みになるから買わない方がいい?」

 

チャートを見ても年初来高値を付けた銘柄は一見、高値である気がしますよね

投資法によっては、年初来高値銘柄は「買い」と判断するタイミングの一つですので、ルールや意味、投資での活用方法について本記事で確認をいただければと思います

 

1. 「年初来高値は買いか?」と聞かれたら「買い」と答える投資法

株式投資の投資法は様々ですので、「年初来高値」のようにある程度の株価上昇した銘柄を購入することがNGとなる投資法がある一方で、「年初来高値こそ買い」という投資法もあります

 

NISAやiDECOなどの長期投資投資の場合やバリュー株投資等の場合には、「年初来高値」のタイミングで購入するのはあまりタイミング的に良くないかもしれないですね。

一方で、投資家のDUKEさんの「新高値ブレイク投資法」やオニールの「CAN-SLIM」の考え方や「カップウィズハンドル」などは、年初来高値は一つの投資タイミングとしてバッチリなタイミングにもなりますね

 

大切なことは「どの投資法を選択しているか」「なぜこのタイミングで買うのか」を理解していることですが、間違いなく「年初来高値は買い」だと言える手法が存在しているということですね。

もう1点、「年初来高値をつける」ということはそれだけ買いたい投資家がいたわけですので、年初来高値を付けた銘柄は「ビックチェンジなど何らか買いたい理由が発生している」のではないか。という3800銘柄の中から優先して調べるべき銘柄を示していくれていることになります。

 

「年初来高値は買い」となる手法については、こちらを確認しておきましょう。

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2. 「年初来高値とは?」年初来高値を決める基準

「年初来高値」の言葉の定義について確認しておきましょう。

年初来高値は意味や決め方も大事ですが、年初来高値の活用を始めると1-3月は疑問に遭遇することが多いと思いますので、そのあたりの考え方もしっかり押さえておきましょう

 

ポイント

【年初来高値とは】

(1)「年初来高値(ねんしょらいたかね)」と読む

(2)その銘柄の今日の高値が、1月1日から今日までで一番高い株価を付けたことを「年初来高値」という

 

 

注意ポイント

(1)1月~3月は、年初からの期間が短く新高値が付きやすくて本来の意図から外れるため「前年の1月1日から今日まで」の期間で考える

(2)4-12月は、「その年の1月1日から今日まで」の期間で考える

(3)3月31日と4月1日では「年初来高値」の銘柄が大きく入れ替わる可能性がある

 

記の注意ポイントに記載したように、1-3月に年初来高値の扱いが言葉の意味と少し異なるため、年初来高値のリストを見て個別銘柄のチャートを確認すると「あれ?」と思いがちですので、対象期間の違いについてはしっかりと押さえておきましょう

 

また、「上場来高値」は上場して以来の最高値を意図しています。

「新高値」は「新高値」を活用する投資法ごとに定義がありますので、それぞれの投資法での意味を把握するといいですね。

 

3. 「年初来高値」のその後の株価予想と投資のポイント

「年初来高値」を付けたということは、一番短い期間で「4月1日」の3ヶ月間で最も高い株価を付けたことになります。

3ヶ月以上の期間の間にその銘柄を購入した投資家さんは、基本的には含み益が出ているはずですから売り圧力は少ないと考えられますね

 

ただし、「年初来高値」だから全銘柄「買い」ではありませんので、「年初来高値」が起こった状況の把握と投資をするかどうかの判断方法を確認しておきましょう。

 

 

3-1. 「年初来高値」を付けた場合に押さえるべき5つの状況

年初来高値を付けた銘柄がテクニカル的にどんな状況で、投資家の心理などを考えるとどんな状況になるのか、5つの状況を確認しておきましょう

 

年初来高値だから買うなど安易な考えではなく、年初来高値を付けた銘柄の中でもさらに株価が伸びていく銘柄を選択して購入することで効果が大きく異なります

 

年初来高値を付けた銘柄について、押さえておくべき5つの状況を確認しておきましょう。

 

ポイント

年初来高値を付けた場合の考え方

(1)最短(4月1日の場合)でも3ヶ月前から今日までに購入した方はほぼ全員含み益がある

(2)銘柄の株価の上昇に自信のない投資家は利確をしたくなる

(3)銘柄の株価の上昇に自信のある投資家はもっと買いたくなる

(4)(2)の売りたい投資家より(3)の買いたい投資家が多ければ一気に上昇する

(5)買いたい投資家が多いと出来高も多くなる ※売り圧力が少なく需給が良い

 

3-2. 「年初来高値」を付けた銘柄への投資するかどうかの判断方法

「年初来高値」を付けた銘柄はどの銘柄を購入しても良いわけではなく、そのあとの株価の動きに直結する5つの判断ポイントがあります

 

具体的にはこちらの5つの内容になります。

個別銘柄において上昇するような要因があるかどうかが大切ですが、まずは上昇をしやすい環境にあるかチャートでテクニカル分析をもう少しおこない、そのあとに投資家がさらに買いたいと思うかファンダメンタル分析をして判断することになります

 

つまり、高値掴みにならない確率が高い銘柄をしっかりと分析して投資をすることが大切です。

 

注意ポイント

(1)「高い」という思考を捨てる
※さらに上昇をすれば今日の「高い」は明日の「安い」になる

(2)相場全体の勢いで上昇したのか個別銘柄の理由で上昇したのか

(3)「カップウィズハンドル」や「VCP」などテクニカル的な優位性があるか

(4)「業績」「ビックチェンジ」などファンダメンタル的な優位性があるか

(5)出来高を確認して年初来高値後の急落に注意した対策を考える

 

このあと大きく上昇していくにはリワードが高い必要がありますが、年初来高値を付けた銘柄のファンダメンタルを確認してみると「ビックチェンジ」が起こっている可能性があります

この「ビックチェンジをした銘柄」を効率よく見つけるという視点では、年初来高値は1つのとても良いタイミングになります。

 

ビックチェンジは、こちらの考え方です。

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ただし、投資判断のもう1つの見方として「業績が良い」という判断の時は注意が必要です。

 

注意ポイント

本決算や四半期決算の発表後に、業績が良い場合やコンセンサス予想と差がある場合などには、翌日に株価が大きく上昇して年初来高値を付けることが珍しくありません。

ただ、そのあと急落する銘柄も珍しくありません。

業績がただ良いだけでは、すでに多くの投資家さんが業績が良いことをすでに知っているわけですから、サプライズ決算でないと株価の上昇が続かないことが多いですね。

 

サプライズ決算を見極めて株価影響のある銘柄を探す3つのポイント

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3-3. 「年初来高値銘柄」をより安全に購入する方法

年初来高値を付けた銘柄の買いポイントの一つは、年初来高値を付けた翌日に購入してしまう方法が良いかと思います

 

3章の最初のチャートのように、一度年初来高値を付けるとそこから一気に上昇をしてくケースが多くありますので、これを買い逃さないためには翌日が結果的に安く買える場所となるケースが多くあります。

 

高値掴みをする気持ちが離れずになかなか投資のタイミングがつかめない場合には、年初来高値を付けてある程度上昇したあとに、下落を始めてBOXを作るような銘柄を選定するといいですね

こちらの図のように年初来高値を抜けて次のBOXを形成した際のBOXの底で購入していくのが安心感があるかもしれません。

この選択肢を取る場合には、一気に上がってしまった銘柄に対しては「自分は購入するタイミングが無かった」と諦めることが大切ですね。

 

 

4. 「年初来高値の更新銘柄」の調べ方

年初来高値は証券会社が提供しているホームページやツールなどでもスクリーニングできますね

簡単に確認する場合には、株探やYahoo!ファイナンスを活用するのが早いですね

 

株探での年初来高値の調べ方をこちらでご紹介しておきます。

(1)株探にアクセスして、トップメニューから「株価注意報」を選択します

(2)表示されたうち「本日、年初来高値を更新した銘柄」というリンクがあるのでクリックします

(3)こちらのように年初来高値を付けた銘柄が並んで表示されます。

※昨日年初来高値を付けて、本日もさらに上昇した銘柄も含みます

※株価の左側のチャートのイラストにマウスを合わせると簡易的にチャートが確認できます

 

以上のように年初来高値銘柄を確認することができます。

 

さいごに

「年初来高値は買いか」という疑問を持たれている場合に「買い」だと判断するための考え方をご説明してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか

 

そもそも「年初来高値」というのは、1-3月と4-12月では考え方が異なるということを初めて知った場合もあるかと思います。

年初来高値を付ける銘柄は何らかの勢いがある銘柄ですので、その勢いができた理由をしっかりと分析することが勝率を上げていく鍵になるかと思います

年初来高値は、「今年一番の高値なので高値掴みしたくない」という不安もあると思いますので、不安な方はなぜ年初来高値で購入する投資家がいるのかを考えて、自分が同じ考え方ができるかどうかを照らし合わせてみることが大切ですね。

 

ご自身がどのような投資法を使っていているのか、リワードがどれだけ高いのかをしっかりと自分で把握して年初来高値の銘柄をうまく活用していきましょう。

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▶「株式投資×IT活用」を考える兼業投資家
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