03.ファンダメンタル編

CAN-SLIMの「S」のまとめと投資への活用術【オニール流】

「オニールの成長株発掘法の読んで、またはCAN-SLIMを知ってもう少し詳しく知りたいと思われていると思います。

 

株式投資をしていると必ず出てくるのが「ウィリアム・オニール」ですね。

オニールの投資法である「CAN-SLIM」の

「S=Supply and Demand(株式の需要と供給)

~重要なポイントで株式の需要が高いこと~」

について、私なりに理解した内容をまとめるとともに、どのように投資へ活用しているのかについて触れていきたいと思います。

 

CAN-SLIM全体については、本サイト内のこちらの記事でまとめています。

 

参考

こちらの本を読んでポイントをまとめたものです。

まだ読んでいない方はぜひ一読されることをおススメします。

「オニールの成長株発掘法」

⇒ CAN-SLIMは「最も一貫した最高の成績を上げた手法の一つ」

 

1. CAN-SLIMの「S」は株式の需要と共有に注目!

CAN-SLIMの「S」は、株式投資においても需要と共有の考え方が大切であり、どんなIQが高い人でもこの基本原理には逆らえないということが書かれています。

 

日常的な商品の価格もまた需要と共有によって決められますね。

レタスやトマト、卵や牛肉であっても販売されている価格は、その製品を入手できる量と、その製品を欲しがる人の数によって変わります。

 

企業が発行する株式数はそれぞれ異なっていて、多くの株式を発行している企業は共有が過多になりますね

投資する銘柄の発行済み株式数を確認し、その銘柄の日々の出来高を確認すると需要と共有の実態をつかむことができます

 

2. 発行済み株式数と浮動株をチェック

発行済み株式数が50億株もある銘柄と、5000万株の銘柄では仮に他の条件が全く同じであれば、5000万株の銘柄を購入した方が良い成績を期待できます

 

その理由は需要と共有を考えればかなり単純ですね。

ポイント

50億株(発行済み株式数が多い)場合

・(供給)供給量が多く、なかなか株価が動かない

・(需要)大きく上昇させるにはかなり多くの買いの出来高が必要

 

一方で、

ポイント

5000万株(発行済み株式数が少ない)場合

・(供給)比較的供給量が少なく、株価の変動が起きやすい

・(需要)ある程度の買いの出来高があれば上昇する

 

上記の内容をもう少し掘り下げてみていくと、発行済み株式数にも「浮動株」と「特定株」の話がでてきます。

 

2-2. 浮動株の考え方と調べ方

発行済み株式数の中には「浮動株」「特定株」という考え方がありますね

 

ここでは、マーケットのプロは「浮動株」にも注目する。とされていま

浮動株は発行済み株式数から経営陣などが保有している安定保有株式数(特定株)を差し引いた市場に流通している株のことです。

つまり、浮動株が少ないということは、市場で流通している株が少ないということになり共有量が少なく、買いたい人が増えると株価が上昇しやすいということですね。

 

私が浮動株についてまとめた記事はこちらになります。

浮動株比率の調べ方を確認!2分で浮動株比率を調べる3つの方法

続きを見る

 

また、安定保有株式数(特定株)のうち、経営陣が保有している株式の割合が大きいと(大企業なら1~3%以上、中小企業ならそれ以上)、株の値動きが経営陣自らの利害につながるため、企業としての株価上昇に対する努力が期待できるため、良い買い候補になるということですね

 

私が特定株についてまとめた記事はこちらになります。

特定株とは売買される可能性が低い株!特定株を活用するの3つケース

続きを見る

 

2-3. 大型株の長所・短所がある

発行済み株式数が多い株は大型株に該当します。

大型株の方が株価の動きが鈍くなる理由は、需要と共有だけではなく、その規模になると組織体体制が古く、成長の速度も衰えるなど、大きくなりすぎて動きが鈍っているということです

 

一方で、大型株は一般的には下落しにくいこと、場合によってはリスクも少ないことが長所になることもあります。近年はファンドが相当の資金力を持っているため、中小企業と同じくらいの速さで値上がりするケースもあります

 

3. 起業家精神のある経営陣を選ぶ

CAN-SLIMの「N」で大切だとされていた新製品や新サービスは起業家精神に富んだ経営陣を抱える、革新的でハングリー精神にあふれる比較的新しい中小企業から生み出されるとされています。

 

3-1. 革新的な企業が生まれやすい3つの業界

小規模な企業が急速に成長を遂げていくジャンルには傾向があります

 

次の3つの業界からこのような企業が多くみられます。

ポイント

・サービス業

・ハイテク産業

・情報産業

 

3-2. 大企業の経営陣が持つ課題

大企業の多くは昔ながらの保守的な「管理人タイプの経営者」によって運営されていて革新的な決断やリスクのある行動をとったり、素早く行動して急速に移り変わる時代に追いつこうという意欲に欠ける。という理由からですね。

 

大企業の経営陣の課題を次のようにあげています。

大企業の経営陣が自社株を大量に保有しているということはない。これは重大な欠陥であり、大企業が正すべき努力課題である。こうした企業の経営陣および社員は自社の成功に個人的な関心を寄せていない。

優れた投資家の目にはそう映っても仕方がない。

オニールの成長株発掘法より

 

3-3. 大企業が新製品を生み出した際の課題

大企業にも素晴らしい企業はありますし、経営陣が優秀であったり新製品が飛び出てくるところもあります

 

ただし、株式投資をしていく上では、マンモス企業が重要な新製品を生み出すことがあったとしても、株価を著しく押し上げることにはつながらないことが課題となります。

 

巨大な企業にとって、その新製品が売上や収益に与える影響は軽微であり、例えると「大きなバケツに落ちた小さな一滴に過ぎない」とされています

 

たしかに大企業の売上や利益を大きく変えてしまうような新製品が出ることはまれであり、それを期待するのであればもっと期待値の高いところに投資したいですよね。

 

4. 自社株買いをしている企業を選ぶ

長時間かけて継続的に自社株を買っている企業というのは見込みのある企業であり、自社株を10%保有していれば相当な量を保有している企業になります

 

自社株を買うという行為は、流通する株式数を減らすだけでなく、企業が今後の売上や収益の改善を見込んでいることを暗示していることになります

流通する株式数が減ると。企業の純利益は減った株式数分け合うことになりますのでEPSが上昇します。

 

CAN-SLIMの「C」「A」で大切だと言われていたEPSの増加率が増えるため、株価を押し上げで大化け銘柄になる可能性が出てきます。

 

成長企業だからこそ効果がある自社株買いで、収益が増加していない企業が自社株買いをしてもそれほど信頼性はありません。

 

5. 株式分割には要注意

企業は株式分割をおこなうことがあります。

例えば1株を1:2で分割する場合には、今持っている1株は分割後に2株として売買できるようになります。株価は分割のタイミングで半分になりますね。

 

これを1:3や1:5でおこなわず、1:2や2:3で分割することを推奨していますが、分割するほど供給量が増えることになります。

過度に分割をしたり、過度に分割を繰り返すと、本来よりも値動きの重い企業へと進んでいってしまいます。

 

株式分割を2回か3回おこなうと株価が天井を打つ傾向にあるようで、大きな株価上昇を見せる前年に前年に株式分割を行った企業は全体のわずか18%だったということですので、株式分割のタイミングは重要ですね

 

6. 総資本に対する負債比率の低い企業が望ましい

ここまでの内容で適切な株式数の銘柄をみつけたら、その企業の総資本のうち長期負債や社債が占める割合を確認しましょう

 

一般に、負債の比率が低いほど安全で優良な企業です。

金利が高くなったり深刻な不景気が訪れると、負債率が高い企業はEPSに大きな打撃を受けます。負債の多い企業はおおむね、低品質でハイリスクとみなされます。

 

過去2~3年の間に、総資本に対する負債率が減少しているような企業は検討の余地があります。少なくとも利息の支払いが減るのでEPSが増加することにつながります

 

もう一つ注意すべきは資本構成における転換社債の有無です。社債が普通株に転換されると収益の希薄化につながります。

 

7. (結論)需要と共有を見極める

需要と供給を見極める最善策は、日々の出来高を観察することが大切です

 

株価が一時的に下落するとき「出来高の減少が伴っていれば、大きな売り圧力がすべて出尽くした」ことを示しています。

逆に株価上昇時に出来高の増加を伴っていれば、一般投資家ではなく機関投資家による買いが入ったことを示しています。

 

よって、株価がもみ合いからブレイクするとき、出来高は少なくとも40~50%以上になることが望ましいとされています

一日で100%を超えることも珍しくなく、これは大量の買いや株価のさらなる上昇の見込みが高いことを示しています。

これらは日足チャートや週足チャートで確認します。

 

上記のような出来高がさらに有効になるのは、株価のベースができてそのベースを抜けて新高値を付けたときですね。

「ベースを形成しているか毎週チャートを見る」

「正しいパターンが形成されたときに投資をする」

この2点をおこなうことで機関投資家による買い集めの状況下にあるかどうか、それともダマしなのかを見分けることができます

 

まとめ

CAN-SLIMの「S」について自分なりに学んだことをアウトプットしてみましたが、「オニールの成長株発掘法」を読まれた際に感じたことは同じでしたでしょうか。

今回は、購入す銘柄の需給をしっかり確認してから購入しようという内容でしたね。

 

CAN-SLIMの条件を満たす銘柄であれば、総資本の規模にか関わらず購入してよいが、総資本が少ない小型株の方が上昇時も下落時も値動きが激しくなります。

小型株を中心に選定しながら、さらに自社株をしている経営陣が多くの株式を保有している企業が投資対象として望ましいですので、こういった株を探しましょう。


 

 

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