02.テクニカル編

【相場格言】セルインメイとは?5月に売るべきか過去相場を徹底検証

株式投資をしていると格言をいくつか聞きますが、その中で有名な格言の一つに「セルインメイ(sell in may)」があります。

 

周りの投資家さん、書籍、記事、雑誌などで、投資をするなら知っていてあたり前のように語られるこの「セルインメイ(sell in may)」について、詳しくご説明をしていきたいと思います。

 

本記事を読んで「セルインメイ(sell in may)」を理解するとともに、格言どおりには相場が動かないことも多いので、多くの投資家が意識していたり、自然と行動しているパターンの一つだとアタマの片隅に置いておいていただければと思います。

 

1. セルインメイ(sell in may)とは「5月以降の相場の注意事項」

「セルインメイ(sell in may)」は直訳すると「株は5月に売れ」という意味ですね。

これは日本と言うよりアメリカで有名な格言です。

 

しかし、セルインメイとは「5月に株価が下落するから売って逃げろ」という意味ではないのです。

 

では、セルインメイとはどんな意味でしょうか。

実は格言は「sell in may」だけではなく文書なのです。

 

ポイント

【セルインメイとは】

「5月以降、特に6月~9月にかけて下げる傾向があるから5月には株を手放して相場から離れた方がいい。ただし、9月が底となって再び上昇が始まるから戻ってくることを忘れないように」

ということを伝えています。

 

【セルインメイの英語版】

「Sell in May and go away」

但しこれに続けて

「But remember to come back in September」

 

2. 相場格言をもとに5月の相場をチェック

「セルインメイ(sell in may)」の正しい意味が分かったところで、「5月に株を売って備えろ」ということは買う投資家よりも売る投資家の方が多そうなので5月相場は下落するのではと思いますよね。

昨年の2021年の5月がどうであったか、過去24年(干支2周)の実績がどうであったのか確認しておきましょう。

 

2-1. セルインメイの始まり!2021年5月はプラス0.16%

2021年5月の相場は、日経平均でみると前月の終値と比べて「プラス0.16%」で終わりました。

2021年の5月だけをみると、上昇したというより4月から横ばいであったという捉え方で良いかと思います。

 

2021年5月の日経平均の騰落率

ちなみに3章で詳細は掲載しますが、2021年は6月・7月が下落して8月・9月が上昇した年になります。

 

2-2. セルインメイの始まり!過去24年間の平均はマイナス0.61%

過去24年間の5月相場を見てみると、日経平均の平均騰落率は「マイナス0.61%」となりました。

2003年・2009年・2020年と7%を超えて大幅に上昇した年もあります。

下落に備え始める月ですので、5月の結果が悪いというわけではありませんが、相場環境によってはセルインメイを意識して売却をする投資家が多い年もあるようですね。

 

実際に過去24年間のデータをこちらに掲載しますが、取得期間を24年間にしているのは、干支によるアノマリーがあると言う相場の格言がありますので、その影響を受けないように20年ではなく24年のデータを取得しています。

 

過去24年間の5月の日経平均の騰落率

 

【相場格言】干支による株価の傾向は?知っておきたいアノマリーとは

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3. 日本市場もセルインメイ?5月~8月の相場を検証

2章で5月相場は格言「セルインメイ」のとおり相場の下落を気をつけ始める月だと言えることがわかりましたが、そのあとの日本でいう「夏枯れ相場」の準備だという話だと考えてよいかという点の検証をしてみました。

 

こちらの図は24年間の日経平均の月別の暴落率を示したものです。

2章で5月の実績を検証した際には平均した結果として下落していたことがわかりましたが、こちらを参考にすると7~10月は下落傾向があることが分かりますね。

 

過去24年間の日経平均の月別の騰落率

 

過去24年間の日経平均の5~9月の騰落率の詳細

 

日経平均の月別の騰落率から傾向をさぐり投資に活かそう!【まとめ】

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4. 一番のポイントは「夏枯れ相場への準備」

セルインメイはアメリカの格言ではありますが、外国人投資家も多い日本の株式市場ではセルインメイの影響を受けていることがわかりました。

 

5月は3月決算企業にとって本決算および今期決算の発表時期ですが、投資家にとって一旦ひと段落する時期でもあります。

そのあと、日本市場は「夏枯れ相場」へと移行していく傾向があることもお分かりいただけたと思いますので、毎年5月になると「セルインメイ(sell in may)」を意識した投資をしていくことが大切ですので、大きな買い増しをしたり積極的な投資をすることは避けた方が良さそうですね。

 

もう1つ別の視点で見ていくと、制度信用を活用した信用取引をする場合、株の保有期間が6ヶ月になります。

信用取引を使って10月~3月に向けた上昇相場での利益を狙ってくる投資家にとっては、3月までに売却することを考えると逆算して9~10月の相場の底で仕掛けておくことが最も利益を出すことにつながります。こういった長期視点の投資をしている方がいることも意識しておくといいですね。

 

さいごに

セルインメイ(sell in may)とは5月に株を売れという意味ではなく、そのあとの6月~9月の下落相場(夏枯れ相場)などに備えて、自分の取引を調整するタイミングのことを指していましたね。

 

セルインメイは5月の格言としては有名ですが、効果は6~9月に出てくるものですので、常に全力ではなくご自身の1年間の投資のウェイトをしっかり作っておくのも良いですね。

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