03.ファンダメンタル編

CANSLIMの「I」だけに注目!【オニール流】投資への活用術

「オニールの成長株発掘法を読んで」または「CANSLIMを知って」、もう少しCANSLIM「I」について詳しく知りたいと思われていると思います。

 

株式投資をしていると必ず出てくるのが「ウィリアム・オニール」ですね。

オニールの投資法である「CAN-SLIM」の

「I=Institutional Sponsorship (機関投資家による保有)

~あなたの株は?~」

について、私なりに理解した内容をまとめるとともに、どのように投資へ活用しているのかについて触れていきたいと思います。

 

CAN-SLIM全体については、本サイト内のこちらの記事でまとめています。

 

参考

こちらの本を読んでポイントをまとめたものです。

まだ読んでいない方はぜひ一読されることをおススメします。

「オニールの成長株発掘法」

⇒ CAN-SLIMは「最も一貫した最高の成績を上げた手法の一つ」

 

1. CAN-SLIMの「I」は機関投資家による保有が必要!

株価を押し上げるには大きな買いが必要になります。

株式市場における最大の需要源は間違いなく機関投資家です。

 

機関投資家が保有している株は、アナリスト予想や調査レポートの発行により買いが入ることとは異なっていて、このようなアナリスト予想や調査レポートによる動きとは意味が違いますし、影響度も違います。

 

プロの投資家が保有しないような銘柄は、株価の値動きも平凡に終わる可能性が高くなります。

CAN-SLIMの考え方に沿って銘柄選定をしてきたような銘柄は、機関投資家も検討をしたはずなのに結果的に買いの候補から外しているからです。

 

仮に機関投資家の判断が間違っていたとしても、大きな上昇をするためには買いのパワーが必要なことには変わりはありません。

 

ポイント

機関投資家とは

投資信託、年金基金、ヘッジファンド、保険会社、大規模な投資顧問会社、銀行の信託部門、国家機関、慈善施設、教育機関など

 

2. 株主の質と増加数に注目

機関投資家が保有しているかどうかは、機関投資家などの株主情報を確認できるサイトなどを活用するといいですね。

日々の変化は日本株でいうと、株探の「大株主」欄が活用できますね。

 

機関投資家の株主数が増えているか減っているかを確認していくことが大切ですが、最も重要なのは最近の四半期の動きです。

数四半期ほど継続して利益を伸ばし、さらに機関投資家による保有も増加している銘柄は、最も買いに適した銘柄ということになります。

 

より注目すると、どんな機関投資家(投資信託などの運用成績が良い)が購入しているのかを確認する必要もあります。

 

2-1. 直近四半期に機関投資家が買った株に注目

直近の四半期に機関投資家が新たに買ったポジションの方が、長期間保有されている既存のポジションよりも重要となります。ファンドが新規にポジションを取ると、その後は増し玉していく可能性が高く、すぐに売却する可能性は低くなります。

 

日本株では大量保有報告書など、5%以上を保有する投資家の変動については、すぐに通知が出ますので、どこの株が購入されているかを追求するよい判断材料にもなります。

 

2-2. 機関投資家による「過剰保有」に注意

機関投資家による過剰保有には要注意です。

機関投資家による保有が増えすぎると、企業に変化があったり、マーケットが弱気に転じた場合に、大規模な売りが起こる可能性があるという危険性を伴います。

 

人気銘柄50選などに出てくるような銘柄や、幅広く機関投資家が保有している銘柄は弱く危険をはらんだ銘柄だと考えた方が良いですね。

企業の好業績が誰の目にも明らかになって全機関投資家がその株を保有するころには、おそらく株価は頭打ちになります。熟しきった果実ということですね。

 

3. 難攻不落の成長株でさえいずれは天井を打つ

なかには無敵に思える銘柄もあるが、昔から「上がったものはいつか下がる」と言うように、株式もいつかは天井を打ちます。

 

経営問題や経済の低迷、そして市場の方向転換などから、永遠に無傷でいられる企業などないですよね。

 

株式市場においては絶対に安全な銘柄など存在しないし、勝てるという保証などないということを、腕利きの投資家は知っています。

 

ポイント

人気を集めている銘柄や、株価が下がりアナリストが買いを勧めた銘柄に惑わされてはいけない

 

4. 機関投資家の保有は市場の流動性を意味する

流動性の高い株を保有していることが大切で、売ろうと思ったときにその価格で売れることが必要です。

これは個人投資家の有利な点ですので、活かす必要があります。

 

機関投資家が保有している銘柄を保有している場合、個人投資家が売ろうと思ったときに彼らが買い支えとなって売りやすくなります。

一方で、機関投資家が保有していない銘柄は弱き相場で売ろうとしてもなかなか買い手がつかないこともあります。

 

さいごに

CAN-SLIMの「I」について自分なりに学んだことをアウトプットしてみましたが、「オニールの成長株発掘法」を読まれた際に感じたことは同じでしたでしょうか。

 

平均以上の運用成績を残しているような機関投資家が少なくとも数社保有している銘柄で、さらに最近の四半期で機関投資家の数が増えたような銘柄を買いの自要件とすると良いということを学びましたね。

 

さいごに、機関投資家による保有の分析は、買い銘柄を選択するうえで、重要なてかがりになりますので、レポートなどをしっかり見て選定していきましょう。

 

 

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