02.テクニカル編

出来高を伴わない上げは即退散!株価が伸び悩む3つの理由【まとめ】

株価が上昇して含み益が出て喜んでいたのは束の間、株価が購入額よりも下落してしまってかなしい思いをしたり、さらに上昇する銘柄とすぐに下落してしまう銘柄の違いは何だろうかと悩まれているのではないでしょうか

 

株価の上昇に対して「出来高が伴っていたらさらに上昇」「出来高が伴っていなければ下落する可能性が高いので退散」という説明は多々見ますよね

 

ポイント

なぜそんなに出来高が重要なのか、出来高をどうやって考えたらよいか悩んでいた時期が長かったことを思い出します。

今でも出来高については意識していますが、出来高から読み解いていくことは何年たっても非常に難しいことだと思います。

 

本記事では、「出来高を伴わない上げは即退散」という考え方に賛同していますので、こちらの理由についてご紹介をしていきたいと思います。

 

1. 出来高を伴わない上げは下落を引き起こす

株価が上昇していくがそれに伴って出来高が増えていかない場合、つまり「出来高を伴わない上げ」が起こった場合には、そのあと下落が発生しやすくなります

 

こちらの図では約1ヶ月にわたり株価は順調に上昇していますが、出来高が伴わない上昇でした

結果的に上昇は継続せず、ある程度の上昇をしてその後大きく下げていますね

右側の銘柄は上昇が始まった直後は出来高を伴っていますので、上昇期間が長くなってることが分かりますが徐々に出来高が減少していき下落に転じていますし、下落のスピードは上昇よりもかなり短いですね。

 

 

株価が上がっていくときにはある程度の出来高の増加を伴っていかないと株価の上昇は継続しません。

よって、株価の上昇にともになって出来高が下落してしまうと株価の上昇が止まってしまい、それ以上の上昇することなく下落へと転じてしまいます。

 

ポイント

もし1ヶ月未満の短期間トレードをしているのであれば、上昇をはじめた銘柄を購入してしばらく上昇についていき、出来高が細ったところで売却することも一つの方法かと思います。

しかし、長期目線で大幅な上昇をする銘柄を保有したいと思っている場合には、上記の図のように上昇前の株価に戻ってしまっては意味がありませんよね。

 

また、1週間以内のもう少し短い期間で見ても、急激な上昇をしたが出来高を伴っていない場合には、その急激な上げに対して応援する買い手がいないことになりますので、下落する可能性は高いですね。

 

大きな上昇を狙う場合や、上昇している時に出来高が減少しはじめたら即退散、または急な上昇で出来高が伴っていない場合にも即退散を選択することをおススメします

 

このような状態ではなく株価が上昇するときには出来高増加、調整などで株価が下がるときは出来高減少となる銘柄を探せると良いですね。

 

2. 出来高が伴わない場合に下落する3つの理由

1章で例に挙げた銘柄のように株価の上昇の際に出来高を伴わない銘柄が、そのあとに下落する3つの理由をご説明していきます。

基本的には相場のルール等があるわけではなく、投資家の心理から起こっている現象となりますので、特に確約された動きではありませんがこの3つの理由から下落する可能性が高く、退散することをおススメします。

 

ポイント

具体的に出来高を伴わずに下落していくパターンとしては、次の3つが原因となることが多いです。

・さらに上昇すると思っている投資家が減っている

・弱い投資家を振り落とせていない

・価格帯別出来高が薄いので一気に下落しやすい

 

こちらの3点についてご紹介をしていきます。

 

2-1. さらに上昇すると思っている投資家が減っている

ある程度の株価が上昇したあと、調整もなくさらに上昇をしていくケースを考えます。

株価が上昇するが出来高が伴って増えない場合には「もっと上昇すればラッキーだから売らないけど、この価格だと不安で買い増しができない」と思っている投資家が増えてきます

 

このような場合、買い手が少なくても含み益を持った投資家さんが売却しないと、出来高が少なくても株価は上昇していきます。

 

この状態が危険なのは、上昇した株価が高いと思い始める投資家さんが増えて利益確定をしたり、売りから入る投資家さんが出始めると売りを意識している投資家さんが増え始めて、買いよりも売りの注文が増え始めて下落に移行していくからです

 

このような状態がおこる理由としては、株式投資をする際に割安だと思って投資をする投資家の方が多く、「株価が高い」「株価が低い」などと口にしますが、具体的な基準が無いままに感覚で口にしたり、そのような心理にな投資家さんが多いからです。

 

ポイント

例えば、1,000円だった株価が1,500円になると「高すぎて買えない」という話題が出るかと思います。

しかし、そのまま3,000円まで上昇すると「1,500円の時に買っておけば安いところで買えた」というようなことを言われがちです。

 

「株価が高い」「株価が安い」と言っても基準がないことが多いので、直近のチャートを見てある程度の上昇をしていると何となくチャートを見て「株価が高いから買えない」と感じてしまう投資家さんが多くなります。

このように、結果的には安くても、高いと感じてしまう投資家さんが多い「さらに上昇する」と思う投資家さんが減ってしまい、出来高が減った状態で上昇をしていきます。

 

 

では、どんなケースであればよいでしょうか。

 

ポイント

1,000円だった株価が1,500円になっても、出来高が1,000円の時と比べると大幅に増えている場合には、1,500円でも買いたいと考えている投資家が1,000円の時より増えていることを証明していますよね。

逆に1,000円から1,300円までは出来高が増加していたが1,300円から1,500円までは株価は上昇したが大きく減少した場合には、買いたいと思っている投資家が少ないのでこの上昇に疑問を持っている投資家が多いということになりますね。

 

このあともまだまだ上昇する価値がある銘柄だと思う投資家さんが多いほど下落をしないため、まだ上昇するという同じ思いの投資家さんが多いかどうか、他の投資家さんの気持ちを量るうえでも出来高の増加が伴って上昇していることが大切で、そうでなければ即退散でもよいですね。

 

2-2. 弱い投資家を振り落とせていない

株価がある程度の上昇をして含み益がでている投資家さんが増えたあとの、株主の入れ替えの必要性について考えていきます

1円でも多くの利確をしようとしている投資家さんが「その銘柄がさらに上昇をする」と思っていない場合には、少しの下落だけでも利確の売り注文を増やしてくる可能性があります

 

利確であっても売り注文が多いということは、株価の上昇を抑えることになり下落を誘発する可能性が高くなりますね。

このときに「この株はまだまだ上昇する」と確信を持っている投資家さんだけがその銘柄を保有している状態であれば強い上昇が期待できます

 

しかし、「もっと上がるかどうか不安」「下落したらどうしよう」などと考えている弱気な投資家さんがいるのであれば、これは上昇しようとする勢いを止めてしまう可能性がありますので危険です。

 

では、どんなケースがよいでしょうか。

 

ポイント

一つのケースとしては、有名なオニールの手法であるカップウィズハンドルのハンドルを形成するような動きです。

ある程度の上昇をしたらそのあとに株価が出来高を伴わずに5~10%ほどゆったりと下がり、そのあと再び上昇を始めて前回の高値を抜けていくようなケースです。

 

この現象はカップウィズハンドルのカップを形成する際に顕著に表れる現象であり、この現象が発生した場合には調整の下落が始まると弱い投資家が利確をすることから、弱い投資家を振り落とすことができると考えることができます。

 

カップウィズハンドルの6つの条件とだましを避けた購入法【保存版】

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2-3. 価格帯別出来高が薄いので一気に下落しやすい

株価が急激に上昇していく場合、出来高が少ない中で上昇をすると上昇の後半の価格帯で保有している投資家が少ないケースがあります

 

このような場合には、価格帯別出来高を見るとあまり保有している投資家がいない価格帯があることをすぐに確認することができます。

下落が始まっても多くの投資家が保有している価格帯があるとその価格帯より下落しないように調整をしようとする投資家が現れますが、そういった価格帯が無いと勢いのままに売却してしまう少数の投資家さんにより、一気に価格が下がることがあります

 

上昇する際には、どの価格帯でもある程度の出来高が無いと、売りが売り呼んだ下落に巻き込まれしまう可能性もありますね。

決算発表等のタイミングが重なるなど売り圧力が重なると、止める投資家が少なくてストップ安にも巻き込まれやすくなります。

 

では、どんなケースがよいのでしょうか。

 

ポイント

これは1つは、急な価格上昇の際に出来高が下がらずに上昇していることと、そのあと調整のBOXができていくことです。

もう1つは、急な価格の上昇ではなく売り買いをこなしてどの価格帯でも出来高を持つような感じで上昇をしていくことです。

 

これらのように下落をする際に下値を意識させる場所がしっかりとできていくかどうかが大切ですね。

 

3. 下落しないためには出来高を伴う上げと直前の売り枯れが大切

出来高を伴わずに上昇した銘柄は即退散だとして、ではどのような銘柄であれば逆に買い増していくべきなんでしょうか。

 

それは次の3つの手順を踏んでいく銘柄ですね。

 

ポイント

①出来高を伴って上昇する

②ある程度の上昇後に出来高を伴わない下げで調整する

③再度、出来高を伴って上昇をする

 

②については「上昇前の売り枯れはチャンス」というように、上昇する前には出来高を伴わずに下落をして、そのあとに上昇する場合には大幅な上昇をしたり、下落しづらい上昇になったりします。

出来高が減少して売り枯れになったらチャンス!買い時の見極め方とは

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また、この流れはカップウィズハンドルのハンドルの部分を形成する際の考え方と同じであり、ハンドルブレイクのタイミングを一緒に勉強するのも良いかと思います。

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さいごに

出来高を伴わずに上昇した銘柄は、下落をする要素を非常に多く持っていることがお分かりいただけたと思います。

 

出来高を伴わずに上昇すると下落してしまう理由は、相場のルールではなく投資家の皆さんの心理的なものが大きいということがお分かりいただけたと思います。

これらは、上昇相場では下落する可能性が減ったり、下落相場ではいつも以上に下落する銘柄が多くなったりします。

このあたりも投資家の方々の心理状況や、持っている銘柄の利益が出ているのかどうかという点が非常に大きく左右されてきます。

 

今の全体相場がどうなのか、その銘柄への期待値はどうなのか、保有している投資家さんは何を考えているのか。など、銘柄のファンダメンタルだけではなく、その銘柄の同じ株主の方々が何を考えているのかにも少し目を向けていくと良いと思います。

と言っても、同じ株主の方々の心理を読むことは非常に難しいので、出来高をしっかり見て出来高から可能な範囲で読み取っていくことが大切になります。

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