「パーフェクトオーダーになっている株を買うと勝率があがるよ」という話を聞いて「パーフェクトオーダーって何?」「パーフェクトオーダーの株ってどんな特徴があるの?」などの疑問をお持ちではないでしょうか。
「パーフェクトオーダー」について書いている書籍もあまり見かけないので、ニッチな表現も知れないですね。
パーフェクトオーダーの株を購入すると、結果的にはどの時点で購入しても上昇中であれば利益を出せた。と言えるようなチャートのことです。
株式投資にとって夢のような状態ですね。
でも、何事もタイミング等を間違えると失敗しますので、しっかり知識として覚えて実践していきましょう。
目次
1. パーフェクトオーダーに乗れば勝率が大幅にアップ!
「パーフェクトオーダー」という名前自体がすごさを表していますが、この状態が起来ているということは非常に強いトレンドが発生しているということになります。
こちらの銘柄のように短期(オレンジ)・中期(青)・長期(茶)の3つの移動平均線がおおよそ同じ傾きで上昇をしている銘柄がパーフェクトオーダーです。
この銘柄は1月上旬や2月上旬の調整下落がありましたが、結果的に2020年11月~2021年7月にかけてずっと上昇をしていますね。つまり、理論的にはどこで購入しても利益が出せたということになります。
2. パーフェクトオーダーの株は3つの移動平均線で見極める
パーフェクトオーダーとは「移動平均線の短期・中期・長期の3つの線の傾きが一致した状態」のことです。
参考にしている投資方法によって表示している移動平均線は様々ですが、基本的には移動平均線の標準設定に準じて短期・中期・長期の3つの値を入れて移動平均線を表示しているかと思います。
パーフェクトオーダーの株の見極め方は次の3つの条件を満たしていることになります。
ポイント
・移動平均線の短期・中期・長期の3つの線の傾きが一致
・移動平均線の位置が短期>中期>長期の順になっている
・短期の移動平均線より上にローソク足がある
2-1. パーフェクトオーダーと判断してよいケース
こちらの銘柄もパーフェクトオーダーと判断できますね。
2020年の5月頃からスタートして、短期(オレンジ)・中期(青)・長期(茶)の3つの移動平均線がおおよそ同じ傾きで上昇をしています。
200日線が上を向いている状態で短期線と中期線が上を向きはじめて、パーフェクトオーダーの3つの移動平均線の形を形成し始めた場合にはパーフェクトオーダーだと判断してよいですね。
2-2. パーフェクトオーダーと判断してはいけないケース
こちらの銘柄は一気に上昇しすぎていて、パーフェクトオーダーとは判断してはいけないケースです。
もちろんパーフェクトオーダーの基準である短期(オレンジ)・中期(青)・長期(茶)の3つの移動平均線の傾きをみると長期がうまく形成される前に終わってしまいましたね。
もう一つの見方として短期(緑)・中期(青)・長期(青)としてみると、3月下旬からパーフェクトオーダーが始まったようにも見えますが、結果的にはダマしとなりますね。
初動を掴むことに注力しすぎて、形成され始めたところでフライングして購入したり、急な上昇の場合にはパーフェクトオーダーという視点では売買しない方がいいですね。
3. パーフェクトオーダーの3つの移動平均線の設定値
パーフェクトオーダーは「短期・中期・長期の3つの移動平均線の傾きをみる」ということでしたがどの組み合わせがいいものでしょうか。
どの組み合わせにも間違いはありませんが、短期の上昇でパーフェクトオーダーが現れることは珍しく、中長期の上昇の場面で現れることが多くなります。
また、パーフェクトオーダーは上昇トレンドになってから遅れて現れるシグナルであることから、パーフェクトオーダーだと思ったところが天井となることもありますのでだまされないように注意しましょう。
上記の説明を加味すると②の短期(25日)・中期(75日)・長期(200日)の3つの移動平均線が程よいかもしれません。
ご自身の投資にあったチャートの期間設定をしていきましょう。
短期 | 中期 | 長期 | コメント | |
① | 5 | 25 | 75 | ダマしが多い |
② | 25 | 75 | 200 | ちょうどよい |
③ | 50 | 150 | 200 | 判断が遅すぎる |
4. パーフェクトオーダーのエントリー方法
パーフェクトオーダーのエントリーポイントは、やはりパーフェクトオーダーのかたちを確認してからとなります。
パーフェクトオーダーを確認してから購入すると、ずいぶん遅く感じる場合がありますが、その分パーフェクトオーダーを形成する時間や形成しなかったときのリスクを回避しています。
200日線が上を向いていて「25日・75日のゴールデンクロス」をした直後にエントリーするのが効果的になります。
こちらの赤丸を確認してから購入しても大きな上昇を取れるのがパーフェクトオーダーの魅力になります。
5. パーフェクトオーダーの銘柄の探し方
3章・4章でご紹介した短期(25日)・中期(75日)・長期(200日)の3つの移動平均線の場合には、前提として200日線が上を向いていた方がパーフェクトオーダーが発生しやすいですね。
その状態でこちらのチャートのように短期(25日・オレンジ)・中期(75日・青)のゴールデンクロスが発生するとパーフェクトオーダーの完成になります。
もちろん短期(25日・オレンジ)が中期(75日・青)よりも上にある状態で短期の移動平均線が上を向いたことからパーフェクトオーダーがスタートすることもあります。
以上から、パーフェクトオーダーの見つけ方は、株のテクニカル検索で「25日・75日のゴールデンクロス」を取り扱っているようでしたら、その中から候補銘柄を選ぶと良いですね。
5-1. 楽天証券で「25日・75日のゴールデンクロス」を探す
楽天証券のホームページの「スーパースクリーナー」を使うと「25日・75日のゴールデンクロス」を調べることができます。
調べて表示された銘柄の中でパーフェクトオーダーの初動になっている銘柄を探すことができれば非常に効果的ですね。
5-2. SBI証券で「25日・75日のゴールデンクロス」を探す
SBI証券のホームページの「スクリーニング」を使うと「25日・75日のゴールデンクロス」を調べることができます。
楽天証券と同様に調べて表示された銘柄の中でパーフェクトオーダーの初動になっている銘柄を探すことができれば非常に効果的ですね。
さいごに
パーフェクトオーダーという言葉を聞いて「パーフェクトオーダーを知りたい」と思っていたと思いますが、パーフェクトオーダーについて知るとともに、どのように銘柄を見つければよいか具体的な方法までお分かりいただけたのではないでしょうか。
パーフェクトオーダーの銘柄を購入すると勝率がぐっと上がると思いますので「25日・75日のゴールデンクロス」をうまく使いながら銘柄を探していきましょう。